オフィシャルブログ

カテゴリー別アーカイブ: 日記

末広工業のよもやま話~第30回~

皆さんこんにちは!
末広工業、更新担当の中西です。

 

“伝え方”と“こだわり”✨

 

足場業は、現場では欠かせないのに、一般の方には仕事内容が伝わりにくい業種でもあります。だからこそ「魅力の伝え方」を整えると、採用にも営業にも強くなります。ここでは、足場業の価値を“見える化”するポイントをまとめます。

1)「安全へのこだわり」を言語化する✅

足場の価値は安全に直結しています。ですが安全は“見えにくい”。そこで、具体的に伝えるのが大切です。

例:

  • 手すり先行で作業者の不安を減らす

  • 墜落防止のため開口部を必ず処理

  • 点検記録を残し、状況変化にも対応

  • 強風時はシート管理・結束を徹底

こうした“当たり前を徹底している姿勢”は、一般のお客様にも伝わります。安全へのこだわりが見えると、選ばれる理由になります。✨

2)「使いやすい足場」は他職種の味方️

足場が使いにくいと、現場全体の効率が落ちます。逆に、使いやすい足場は「現場の仕事が進む」。この価値を前面に出せると強いです。

  • 材料を置けるスペースを確保

  • 昇降動線を分かりやすくする

  • 作業高さを適切に調整

  • メッシュシートや養生で作業環境を整える

足場屋は“現場の段取り屋”。この役割を言葉にすると、魅力が一気に伝わりやすくなります。

3)近隣配慮=プロの証️

足場工事は、音や車両、資材の搬入で近隣に影響が出ることもあります。ここに配慮できる会社は信頼されます。

  • 朝の挨拶・声掛け

  • 資材の置き方(通路を塞がない)

  • 養生と清掃

  • シートのばたつき対策

「工事って不安だな…」という住民の気持ちを、足場屋が和らげることができる。地域の安心を守る仕事でもあるんです。

4)採用で伝えるべき“本当の魅力”‍♂️✨

若い人や未経験の人に足場業の魅力を伝えるなら、「稼げる」だけでは弱いです。響くのは“成長”と“誇り”。

  • 技術が身につき、できることが増える

  • チームで動き、仲間ができる

  • 現場を支える実感がある

  • 体力だけでなく判断力が磨かれる

  • 将来、独立や現場管理にもつながる

そして何より、「自分の仕事が誰かの安全を守っている」という誇り。これは、どんな仕事にも負けない魅力です。

5)写真・動画で“見える化”すると最強

足場業はビジュアルが強い仕事です。施工前→施工中→施工後、組立の整然さ、高所からの景色、チームの動き。これらは文章だけより、写真や短い動画で伝えると一気に魅力が上がります。

  • 「足場ができるまで」タイムラプス

  • 安全対策の工夫紹介

  • 1日の流れ(朝礼→搬入→組立→点検)

  • チームの掛け声や連携

採用にも営業にも活きる“資産”になります。✨

 

 

弊社では一緒に働く仲間を募集しています♪

求人情報はこちら

apple-touch-icon.png

末広工業のよもやま話~第29回~

皆さんこんにちは!
末広工業、更新担当の中西です。

 

“将来性”が強い!

 

「建設業は忙しそうだけど、将来性はどうなんだろう?」
そんな不安を持つ人もいるかもしれません。でも足場業は、むしろ将来性が強い分野です。なぜなら足場は、新築だけでなく「改修」「修繕」「維持管理」でも必ず必要になるから。️

日本は“直す工事”が増える国

日本は高度成長期に建てられた建物が多く、これからも改修・修繕の需要が増えます。外壁塗装、防水、屋根工事、耐震補強、設備更新。こうした工事の多くで足場が必要です。

さらに、自然災害(台風・地震・豪雨)による復旧工事でも足場は欠かせません。つまり足場業は、景気に左右されにくい“基盤”の仕事。建物がある限り、直す工事がある限り、足場は必要です。

法令や安全基準の強化で、質の高い足場が求められる

安全対策の意識が高まるほど、「ちゃんとした足場」が評価されます。手すり先行工法、墜落防止対策、適切な点検、書類管理…。雑な足場は敬遠され、品質の高い業者が選ばれる時代。

だからこそ、真面目に安全と品質に向き合う足場屋は、仕事が増えやすい。価格競争だけでなく「安心を買う」お客様が増えていくからです。✨

デジタル化・新工法で“進化する職人”になれる

足場業も進化しています。図面や写真の共有、現場管理アプリ、部材管理、工程管理など、デジタルツールを使う場面が増えています。さらに、部材自体も軽量化や高強度化が進み、施工性が上がる工夫がどんどん出てくる。

「職人=昔ながら」ではなく、今は“進化できる職人”が強い。新しい道具や工法を吸収できる人は、現場で重宝されます。

キャリアの選択肢が広いのも魅力

足場職人として経験を積むと、将来の選択肢が増えます。

  • 職長としてチームを束ねる

  • 現場管理や施工計画に関わる

  • 独立して会社を持つ

  • 鳶全般(鉄骨・橋梁・重量)へ領域を広げる

  • 安全管理の専門へ進む

足場で身につく「現場を見る目」「段取り力」「安全の知識」は、建設現場で非常に汎用性が高い。足場は“入口”にも“軸”にもなれる仕事です。✨

地域密着で信頼が積み上がる️

足場は地元での案件が多く、地域の工務店や塗装会社、不動産会社とつながりができやすい業種です。良い仕事を続けるほど紹介が増え、リピートが増え、仕事が安定します。

「〇〇さんの足場なら安心」
この一言は、何よりの財産。人の信頼で仕事が回る世界だからこそ、誠実さが強みに変わります。

 

弊社では一緒に働く仲間を募集しています♪

求人情報はこちら

apple-touch-icon.png

末広工業のよもやま話~第28回~

皆さんこんにちは!
末広工業、更新担当の中西です。

 

「技術×判断力」

 

足場職人の魅力は、体力だけでは語れません。むしろ本質は「技術」と「判断力」。現場ごとに条件が変わる中で、安全・効率・品質を同時に満たす足場を組む。これは“現場の知恵”の集合体です。️✨

足場の種類は多彩!現場で使い分ける️️

代表的な足場だけでも、枠組足場、くさび緊結式足場(ビケ足場)、単管足場、吊り足場、移動式足場などがあります。建物の規模や形状、作業内容によって最適解が違うため、「どれでも同じ」ではありません。

  • 枠組足場:大型案件で安定性が高い

  • くさび式:戸建て・中規模でスピーディ

  • 単管足場:複雑な形状や狭小地で対応力◎

  • 吊り足場:橋梁や高架下など地面から組めない場所

  • 移動式:屋内や設備工事で小回り

この“現場に合わせた選択”ができると、足場屋としての価値が一気に上がります。現場の条件を読み、材料・手順・人員を組み立てる。まさに職人の腕の見せどころです。

ミリ単位の精度が、現場の質を決める✨

足場は大きい構造物ですが、仕事は案外細かい。手すりの高さ、踏板の固定、壁つなぎの位置、水平の取り方、支柱の通り、昇降階段の配置…。少しのズレが、揺れや不安感につながります。

職人が足場に乗った瞬間に「この足場、しっかりしてる」「怖くない」と感じるのは、こうした細部の積み重ね。丁寧な足場は、現場の安心感を作ります。安心がある現場は作業が早い。早い現場は品質も上がりやすい。足場は“工事全体の品質”を底上げする存在なんです。✅

判断力が求められる「生きた現場」️

足場は屋外作業が多く、天候や風の影響を強く受けます。強風時の対応、雨天後の足元、凍結、暑さによる集中力低下…。その日の状況に合わせて、作業方法や時間配分を変える判断が必要です。

また、周囲の通行人や近隣への配慮も重要。養生シートの張り方ひとつで騒音や粉塵の拡散が変わりますし、資材の搬入導線を誤ると迷惑になったり危険が増えたりします。足場職人は、現場の中だけでなく、現場の外まで見て判断する仕事。視野が広いほど信頼されます。✨

チームで動くから“絆”が生まれる

足場は一人では組めません。声掛け、合図、段取り、荷上げ、部材の受け渡し。息が合うほど作業は滑らかになり、事故リスクも下がります。

「次これ渡す」「ここ抑える」「先に組む」
言葉が少なくても通じる瞬間が増えていくと、チームの一体感は強くなります。現場で同じ汗をかいて、同じ景色(高所から見る朝焼けや夕景)を共有する。これは足場業ならではの魅力です。

成長がわかりやすい!“一段上”が増えていく

新人の頃は、部材の名前を覚えるところから。次に運搬、整理、受け渡し。慣れてくると、組み立ての一部を任され、やがて全体を見て動けるようになります。

足場は、成長が目に見えます。

  • 以前は怖かった高さが平気になる

  • 組み方の段取りが読める

  • 部材数量を事前に想像できる

  • 現場での「予測」が当たるようになる

経験がそのまま力になる世界。だからこそ、努力が報われやすく、技術が積み上がる実感があります。

 

弊社では一緒に働く仲間を募集しています♪

求人情報はこちら

apple-touch-icon.png

末広工業のよもやま話~第27回~

皆さんこんにちは!
末広工業、更新担当の中西です。

 

「街の舞台」

 

建物が完成したあと、外から見えるのは美しい外壁や窓、屋根のライン。でも、その“完成”の前には、必ずと言っていいほど「足場」があります。足場は、職人さんが安全に、そして正確に作業するための“舞台”そのもの。つまり足場業は、家づくり・街づくりの現場を支える、土台中の土台の仕事なんです。‍♂️✨

足場は「ただ組むだけ」じゃない

足場のイメージって、「金属パイプを組み立てる」「高いところで作業する」という印象が強いと思います。でも実際は、建物の形状・周辺環境・工程・作業職種に合わせて、最適な“作業空間”を設計していく仕事。たとえば同じ戸建てでも、土地が狭い・電線が近い・隣家との距離が短い・玄関の出入りを確保したい…など条件は毎回違います。

足場屋は「現場の状況を読み取って、最善の構造を組む」プロ。安全面と効率面の両方を成立させるために、頭の中で立体を組み立て、作業導線をイメージし、部材の数量や配置を考えます。これは立派な“現場設計”です✨。

目に見えて達成感がある仕事️✅

足場の魅力のひとつは、成果が分かりやすいこと。朝は何もなかった建物の周りに、夕方には足場が立ち上がっている。撤去のときも、あれだけ巨大だった構造物が数時間で消える。その変化の大きさが、日々の達成感につながります。

また足場は、完成後に残らないことが多い“縁の下の力持ち”。だからこそ、現場で他職種から「足場きれいで使いやすい」「段取り助かった!」と言われると、嬉しさが大きいんです。足場が整うと、塗装屋さん・屋根屋さん・外壁屋さん・左官屋さんなど、みんなの仕事がしやすくなる。現場全体の空気まで変わります。

「安全」を守る責任と誇り

足場業は危険と隣り合わせ…だからこそ、安全に対する意識と技術が強い業界です。手すりの設置、落下防止、開口部の処理、昇降設備の確保、部材点検、地盤や荷重の判断。これらを“当たり前”に積み重ねていくことで、現場の事故を防ぎます。

安全は、ただルールを守るだけではありません。
「この場所は風が抜けるから揺れやすい」
「この導線は材料を運ぶときに引っかかる」
「ここは夜間に通行があるから養生が必要」
こういう“気づき”を先回りして反映できるのが、足場職人の強み。現場を守るのは、自分だけじゃない。そこで働く全員の命を守る。だからこそ誇りがあります。✨

足場屋は“現場のリーダー”になれる‍♂️

現場の最初に入って最後に出ることが多いのが足場屋。工程の入り口と出口を担う立場だから、自然と現場全体を俯瞰する力が育ちます。「この工程は何日で進む」「この時期にこの職種が入る」「資材搬入はここからがいい」など、現場の段取りを理解するほど、信頼は増します。

つまり足場業は、技術職でありながら“現場マネジメント”にも近い領域に踏み込める。経験を積めば、親方・職長としてチームを動かし、現場全体から頼られる存在になれます。

街に残るのは足場ではなく「支えた実績」️

足場は解体される。写真に残りにくい。名前も表に出にくい。
でも、あなたが支えた現場は、街に残ります。子どもが通う学校、誰かの家、地域の病院、店舗、工場…。足場がなければ安全に工事が進まない建物ばかりです。

足場の仕事は、誰かの暮らしを守り、街の景色を更新する“基盤”。今日組んだ足場の先に、完成した建物が立ち、人が集まり、生活が続いていく。そう思うと、毎日の仕事が少し誇らしくなりますよね。

 

 

弊社では一緒に働く仲間を募集しています♪

求人情報はこちら

apple-touch-icon.png

末広工業のよもやま話~第26回~

皆さんこんにちは!
末広工業、更新担当の中西です。

 

さて今回は

高所作業車との使い分け

 

― 足場とAWPは“対立”ではなく補完 ―

足場と高所作業車(AWP)は、面と点の使い分けが原則です。

  • 面=足場(継続作業・複数人・広範囲)

  • 点=AWP(単発・点検・交換・機動)

この基本に、作業半径・路盤強度・風・障害物といった物理条件を重ねて、
併用で最短動線を描くのが現代現場の合理設計です。


1|機種選定:半径と高さを“図で決める”

種類 特徴 適用現場
シザー/垂直 上下動メイン、水平移動は限定。 内装・高天井点検・電気設備。
直進ブーム 長距離の“オーバーリーチ”が可能。 外装・看板・橋梁下面。
屈折ブーム 障害物を避けて“回り込み”可能。 複雑形状・配管・梁下。

✅ 選定手順

  1. 作業半径図を作成。障害物・電線・看板をプロット。

  2. 「届く」ではなく、「作業姿勢を維持できる」範囲で選定。

  3. 半径内に退避スペースと旋回余地を確保。

図面で“届く”と“できる”を分けて考える。


2|路盤・支持・風:安全を“条件化”する ️

項目 確認ポイント
路盤耐力 地耐力・舗装厚・埋設管位置を確認。必要に応じて鋼板・マットで面圧分散。
傾斜・段差 メーカー規定以内を厳守。水平計で実測。
アウトリガー 接地・水平・ロックを声出し確認。退避代を設計段階で確保。
風速・気象 瞬間風速のしきい値を現場ルールとして明文化。雷接近時は即中止⚡。

️ 「条件を守れば安全」は危険。「条件を“設計”して守らせる」が本当の管理。


3|接触・転倒・第三者災害:ゼロにする運用

  • **スポッター(合図者)**を配置し、旋回死角を常時監視。

  • 仮囲い・ラバーバンパーを設置し、万一の接触でも損傷ゼロ。

  • 停止位置マーキングで誤差を防止。

  • 段差・沈下箇所の事前是正を“前日作業”として内包。

  • 第三者導線は明確に分離、ガードマンで視線と声の両方で制御。

事故は“当日”ではなく“前日”に防ぐ。


4|併用設計:足場が“基地”、AWPが“機動隊” ️

領域 役割 ポイント
足場 面作業の拠点。安定作業・複数人・材料置場。 外壁塗装・大面積改修。
AWP 点検・交換・部分補修などの機動対応。 高所電気・看板・検査。
  • 荷揚げ・資材供給は足場側で分散。

  • AWPは空走距離(移動時間)を最小化する配置に。

  • 両者をゾーン分け図で事前定義し、干渉ゼロに。

AWPと足場は「対立」ではなく「分業」。
足場=拠点、AWP=突撃隊で設計する。


5|運用KPI:数字で“効率と安全”を可視化

指標 内容
作業時間当たりの達成数 生産性評価の基本。
空走比(移動時間/作業時間) AWPの配置・動線精度を示す。
接触ヒヤリ件数 操作・監視体制の成熟度を可視化。
天候キャンセル率 気象判断の妥当性を検証。

「AWPが効く現場/効かない現場」をデータで学ぶ。


6|ケース:看板交換+外壁改修の複合現場

条件:

  • 外壁改修(足場施工)+看板交換(高所作業車)

  • 市街地/通行人多/強風リスクあり

対策ディテール:

  • 足場=外壁改修(面作業)を担保。

  • 屈折ブームAWP=看板交換・点検を短時間集中で実施。

  • 路盤補強=鋼板+マット設置。

  • 風閾値設定=瞬間風速10m/sで即停止ルール。

成果:

  • 工程短縮:−9%

  • 接触ゼロ・苦情ゼロ

足場+AWP=「固定と機動」の最適解。


まとめ:AWPは“点の名手”

高所作業車の力を引き出すのは、条件設定の精度
半径図・路盤・風・合図者――この4要素を定量管理すれば、
足場との併用で“最短・安全・高効率”な現場を描けます。

「どちらを使うか」ではなく、「どう併せるか」。
AWPを“戦略的な一手”に。


✅ 現場で今日からできる3つ

1️⃣ 半径図+障害物プロットを全現場で作成。
2️⃣ 瞬間風速しきい値を事前に掲示し、全員が共有。
3️⃣ 足場×AWP併用ゾーン図を工程表に添付。

 

 

弊社では一緒に働く仲間を募集しています♪

求人情報はこちら

apple-touch-icon.png

末広工業のよもやま話~第25回~

皆さんこんにちは!
末広工業、更新担当の中西です。

 

さて今回は

吊り足場・橋梁・河川の特殊案件

 

― “落ちない・揺れない・逃げられる”現場をつくる ―

地上設置が困難な領域、つまり橋梁桁下・河川上・プラント密集地などで活躍するのが「吊り足場」です。
この工法のカギは、
1️⃣ アンカーの健全性と冗長性
2️⃣ 共振・ねじれの制御
3️⃣ 非常時退避計画
の三本柱。

ここでは、母材適合→試験→設計→運用→救助までを一連の流れで体系的に整理します。


1|アンカーと母材:適合と試験

要素 内容
母材の種類 RC/鋼/岩盤で選定が異なる。引抜・せん断試験を実施し、余裕度(安全率)を確認。
二重化 吊点ごとにバックアップアンカーを設置。主系統が破断しても吊荷を保持できる冗長設計。
角度制限 アイボルト角度は45°以内。超過すると偏荷重→抜けリスク上昇。
腐食・化学環境 塩害・薬品飛散が想定される場合は、ステンレス材や防錆被膜を採用。

「引抜試験で証明、二重化で保証」。アンカーが吊り足場の命綱です。


2|吊材・配索:ねじれと共振を制御する ️

  • 左右対称配索が基本。ワイヤやチェーンの取り回しはねじりを生まないルートを選定。

  • **ねじれ防止部材(スイベル・ターンバックル)**を併用。

  • 共振対策

    • ブレース追加で剛性アップ。

    • ダンパー設置で固有周期を短縮し、風・列車風・車両風との同調を回避。

⚙️ 吊り足場の安定は「剛性×非同調」。振れを許さない設計が要。


3|面と開口:二重ネットと落下ゼロ設計 ️

  • 二重ネット+幅木で落下物を完全封じ込め。

  • 荷揚げ開口は常時閉鎖+専任合図者で管理。

  • “モノが落ちない現場”=“人も落ちない現場”。

  • 開口部の周囲には反射材付きロープで視認性を高める。

「落ちる」より「落とさない」設計を最初から入れる。


4|河川・出水期:係留と流体管理

要素 内容
係留計画 流速・風速を想定し、アンカー・ワイヤの張力バランスを設計。
出水期対策 出水想定時には仮排水路+濁水処理設備を整備。
環境配慮 濁水・浮遊物・油膜の発生を抑制する処理計画を施工計画書に明記。

“環境も安全の一部”。河川作業では法令だけでなく地域の理解が品質です。


5|非常時退避・救助計画

  • 退避ルート・合図方法・夜間照明・救命具配置を一枚図で明示。

  • 毎四半期の救助訓練で“身体で覚える”。

  • 無線通信・警報音・ライトサインを併用した複数伝達経路を確保。

  • 作業員ごとに救命胴衣+ライト+ホイッスルを標準装備。

⛑️ 「計画が命を救う」。有事は紙ではなく身体の記憶で動く。


6|運用:点検タグ × 写真 × 48h是正

点検区分 内容
始業前点検 アンカー・吊材・ネット・開口閉鎖・照明を全確認。
定期点検 週次・月次で記録簿+写真。タグの色替えで“最新性”を示す。
異常時点検 強風・豪雨・地震後に全数再確認。
是正ルール 不適合箇所は48時間以内に是正100%。進捗をKPI管理。

記録が信頼をつくる。“締結”と“写真”はセットで残す。


7|ケース:橋梁桁下の塗装改修

施工条件:
・地上設置不可(橋下50m)
・風圧・共振・夜間作業あり

実施ディテール:

  • アンカーは母材試験→本数余裕設計

  • 吊材は左右対称配索+スイベルでねじれ防止

  • ダンパーで固有周期短縮

  • 二重ネット+幅木+合図者配置

  • 夜間照明+救命具常備

成果:

  • 無事故 ✅

  • 工程遵守 ✅

  • 苦情ゼロ ✅

設計8割・運用2割。準備が現場を救う。


まとめ:吊り足場は“設計8割・運用2割”

吊り足場の安全性は、アンカー適合×周期制御×救助計画で決まります。
設計の段階で「落ちない・揺れない・逃げられる」を組み込み、
現場では点検と訓練でそれを維持する。

️ 安全は“技術の延長線”。吊り足場の精度が、その会社の信頼を映す。


✅ 現場で今日からできる3つ

1️⃣ アンカー試験結果と設計値を1枚に整理して掲示
2️⃣ 吊材配索の左右対称化+ダンパー設置を徹底
3️⃣ 退避・救助計画図を現場掲示+訓練実施

 

 

弊社では一緒に働く仲間を募集しています♪

求人情報はこちら

apple-touch-icon.png

末広工業のよもやま話~第24回~

皆さんこんにちは!
末広工業、更新担当の中西です。

 

さて今回は

単管足場の実務ディテール

 

— “自由の刃”を鞘に収め、安全で美しい現場をつくる —

単管足場(φ48.6+クランプ)は、自由度の王様
現場で即興的に形を作れる反面、個人差=品質差という宿命を背負います。

鍵は、
三角=強さの原理
クランプの向き・トルク・節点密度の標準化
支点前増設と撓み制御

勾配屋根・曲面・キャンチ・仮橋・仮受けなど、“効くディテール”を体系的に整理します。


1|トラス・キャンチ・タイバック:自由度を“安全な形”に

要素 ポイント 効果
三角トラス 上下弦+対角材で“面”を形成。節点を荷重点直下に配置。 ねじれ防止・剛性アップ
キャンチ(持ち出し) 片持ち量を最短化、支点を増やす。 根元モーメント減少・揺れ抑制
タイバック(引き戻し) 引張材でキャンチ根元を補助。 片持ち応力を半減
仮橋・跨ぎ梁 犬走り・配管跨ぎは二方向支持でたわみを分散。 踏板の沈み・振動防止

自由設計は“形の自由”ではなく、“力の流れ”を読む自由。


2|クランプの“向きとトルク”を統一する

項目 標準・注意点
直交クランプの向き 主材を下、従材を上に取る原則を徹底。
※向きの違い=揺れ・段差の原因。
締付トルク 規定トルク+再点検をルール化。
締結完了部にマーカー印で見える化。
再確認ルール 重要箇所(支点・キャンチ・トラス節点)はダブルチェック。
摩耗管理 ジョーの磨耗・歪みを台帳管理。寿命基準を班で統一。

「向き」と「トルク」を揃えると、“個人差”が“組織品質”に変わる。


3|踏板・ブラケット・片持ち:撓まない床を作る

  • 踏板継目はストローク(作業動線)外に配置。

  • 片持ち量は最小限。荷重がかかる面は支点を1本前倒し。

  • ブラケットは“欲張らず支点を増やす”。

  • 外観の整い=安全の証。見た目が美しい現場は揺れも少ない✨

“撓まない床”は、支点を惜しまない設計から。


4|勾配屋根・曲面:滑らない・ずれない・抜けない

️ 勾配屋根足場

  • 親綱+支柱で命綱を常設。

  • 受け材+滑り止め材を併用し“滑らない”床に。

  • 野地・垂木の健全性を確認。必要に応じて荷重分散板を敷く。

曲面対応

  • 短尺管・細ピッチで通りを整える。

  • トラス渡しで面外方向の揺れを抑える。

  • 仕上がりの美しさは**“等ピッチ・等バランス”**の賜物。

勾配と曲面は“足場力のテスト”。滑らず・揺れず・形が通れば一流。


5|仮設通路・仮置き・動線最適化

項目 内容
通路 原則“先付け”。後付けは支点不足・転落リスク増。
仮置き棚 落下ゼロ配置。二段以下・壁面寄せが基本。
荷揚げ動線 面分散で人待ちゼロ。上げ下ろし動線を一筆書きで描く。
共用ルール 作業動線と荷揚げ動線を分け、標識で明示。

“通る・置く・上げる”の動線を描くと、事故が消える。


6|点検・是正・写真管理

  • トルクレンチでの再確認を義務化。

  • 締結完了=写真記録+タグ色替えで証跡を残す。

  • 是正KPI=48hルールを工程表に組み込み、
    是正未完を翌日朝礼で共有する。

写真+日付+担当者名で記録すれば、
“誰が・いつ・どう締めたか”が残り、信頼につながる。


7|ケース:勾配屋根+長尺板金の複合現場

施工条件:

  • 勾配屋根上で長尺板金施工

  • 搬入動線が限定的

対策ディテール:

  • 単管主体+屋根受け構造

  • 親綱常設+滑り止め材

  • 長尺搬入ラインを事前に“滑り材+回転余地”で確保

  • キャンチ部はタイバックで根元モーメント軽減

成果:

  • 工程 −12%

  • 撓みクレーム 0

  • 落下災害 0

“自由設計”に安全を足すと、現場が早くなる。


まとめ:単管は“自由の刃”

単管足場は、扱い方次第で最強にも最凶にもなる道具
三角・向き・トルク・支点前増設という原理を守ることで、
“自由”を“安全”に変換できます。

⚙️ 力学・美しさ・安全性のバランスを取る。
それが単管職人の真のスキルです。


✅ 現場で今日からできる3つ

1️⃣ クランプの向きと締付トルクを班で統一
2️⃣ 締結後のマーカー&写真記録を標準化
3️⃣ キャンチや勾配部のタイバック・分散支点を即チェック

 

 

弊社では一緒に働く仲間を募集しています♪

求人情報はこちら

apple-touch-icon.png

末広工業のよもやま話~第23回~

皆さんこんにちは!
末広工業、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~くさび緊結式足場の実務ディテール 🧱🔧~

 

― “気まぐれ”を“頼れる主力”に変える現場技術 ―

くさび緊結式足場(通称“ビケ”)は、自由度×スピードが同居する現場の主力足場です。
入隅・段差・曲面・狭小地といった“難物ファサード”でこそ真価を発揮します。
しかし同時に、打撃品質のバラつき=揺れ・軋み・寸法誤差に直結する繊細さも持っています。

本稿では、
👉 打撃の標準化
👉 剛性確保と構造設計
👉 風・荷重・動線対策
👉 点検・是正・数値管理
を通して、**現場の最終成果を変える「足場の精度」**を具体的に掘り下げます。


1|打撃の標準化:ハンマーワークを“数値化”する 🔨📏

項目 標準・注意点
狙う位置 受け座の根元に対し、水平気味に打撃。角度が立つと跳ねて緊結不足、寝かせすぎると過締め・歪み発生。
回数と音 1点あたり2〜3回を基準。甲高い音=締結完了の合図。朝礼で“良い音・悪い音”を実演共有🎼
見える化 締結完了部に色ペンでマーキング。色替えで日付を示し、是正箇所抽出を早くする。
工具統一 ハンマーの重量・柄長を班で統一。軽すぎ→打撃不足、重すぎ→疲労と過締め。

🎯 打撃の“音”と“角度”を標準化すれば、現場の揺れは半減する。


2|剛性の作り方:三角を“面で”増やす 📐

  • 通り・水平・対角
    初期3層で“箱組”を完了。端部は筋交い対向配置+控えで“剛壁化”する。

  • 縦動線の最短化
    階段ユニットは荷重の多い面に配置。踊り場の荷置きは禁止。
    → 踊り場は“揺れ検知器”の役割も兼ねる。

  • 継目・片持ち対策
    踏板の継目は作業ストローク外に配置。片持ちは最小化。
    ブラケットは“支点を増やして安定”が基本。

💪 「三角と箱で支える」—構造で安全をつくる。


3|風・メッシュ・控え:qA思考で“帆化”を断つ 🌬️

  • メッシュ率設計
    粉じん捕集と通風性を両立。全面張り=正義ではない。
    → 風環境(海沿い・谷間・ビル風)に応じて区画別調整が基本。

  • 控え(壁つなぎ)
    風上・端部・開口周囲はピッチ短縮。
    RC/ALC/タイルなどアンカー方式ごとの適合と穿孔清掃・注入量管理を標準化。

  • 風抜きスリット
    解放手順は文書で事前決定。天気予報で“直前判断”しない。

🌀 風荷重=面積×風圧力。
「面を減らす」「抜く設計」で、足場を“帆”にしない。


4|狭小地・段差・曲面:ハイブリッド運用 🧩

条件 対応方法
狭小地 くさび式主体+単管で補助。仮置き→荷揚げ→作業床まで“一筆書き動線”を図面化。
段差 踏み段を後付けせず、先付けブラケット+受け材で安定化。
曲面 曲率に合わせて細ピッチを設定。短尺踏板で通りを整える。外観の美しさ=精度。✨

🧱 足場は“立体の設計物”。狭さや曲面を美しく処理できて初めてプロ。


5|荷揚げ・開口・第三者災害ゼロ 🚧

  • 荷揚げ開口は各面に小間口を分散し、使用時以外は常時閉鎖。

  • 合図者の配置で落下ゼロ設計を実現。

  • 工具は全員ランヤード二丁掛け必須。

  • 指差呼称で「掛けた・外した」を声に出す。

⚙️ “落とさない仕組み”を最初から設計に入れる。ヒヤリは設計で潰す。


6|点検と是正:48hルールを工程に内蔵 ⏱️

タイミング チェック内容
始業前点検 通り・水平・対角/緊結/控え/手すり・中さん・幅木/開口閉鎖
異常時(強風・地震・豪雨) 全数再点検。タグの色替え+写真証跡。
是正ルール 48時間以内100%是正。毎日30〜60分“是正スロット”を確保。

📸 是正スピードが品質。
“点検→記録→是正”の3拍子をルーチン化する。


7|KPI:数値で育てるチーム 📊

  • 揺れ・振動の可視化
    スマホの加速度アプリで動画記録(安全・プライバシー配慮)。

  • 共有する4指標
    ①歩掛(㎡/人工)
    ②材料待ち時間
    ③是正率
    ④苦情件数

🧮 数値は“責めるため”でなく、“良くするため”に使う。


8|ケーススタディ:狭小+高低差+曲面の複合現場 🏠

  • 構成:くさび式主体/入隅・曲面は短尺細ピッチ/段差は先付け受け。

  • 荷揚げ:面ごと分散でボトルネック解消。

  • 風対応:風上控え短縮+風抜きスリット導入。
    ➡️ 結果:
     工程−13%/揺れ体感−45%/苦情ゼロ/是正ゼロ🎯

💡 “足場の設計”こそ現場力の差が出る領域。


🧭 まとめ:くさび式は“速い×曲者”

打撃の数値化、箱組と三角の原則、風抜き思考、点検の速さ。
この4点を徹底することで、
“気まぐれ”な足場が“頼れる主力”に変わる。🚀

速く・強く・安全に組むための技術は、ディテールに宿る。


✅ 現場で今日からできる3つ

1️⃣ 打撃音の共有訓練を朝礼で(良い音=締結完了)
2️⃣ 48h是正スロットを毎日工程表に組み込む
3️⃣ 風抜きスリット位置を図面に明示して事前承認

 

 

弊社では一緒に働く仲間を募集しています♪

求人情報はこちら

apple-touch-icon.png

末広工業のよもやま話~第22回~

皆さんこんにちは!
末広工業、更新担当の中西です。

 

足場は「法令・指針・現場実態」の三層で回ります。労働安全衛生法/安衛則/各種指針(くさび式足場指針 等)/メーカー技術資料は“最低ライン”。現場は地形・風・近隣・作業内容が常に変化するため、遵法+リスク先取りで初めて安全と生産性が両立します。ここでは、条文を“運用”に落とす視点と、監督署の指摘を未然に防ぐ実務を、段取り→組立→使用→解体のライフサイクルで深掘りします。

 

1|段取り:計画届と“危険の見える化” 
施工計画書:方式(枠組/くさび/単管/吊り)、建地ピッチ・布間隔・控えピッチ、昇降設備、荷揚げ開口、養生(メッシュ・防音)、点検体制、是正手順を1枚の総覧図+本文で。代替案A/Bも添付して、天候・近隣イベントで切替可能に。
教育・資格:作業主任者の選任、特別教育・フルハーネス教育の実施履歴を整理。現場KYT(危険予知)テーマは**“当日の変更点”**にフォーカス。
近隣合意:道路占用・通学路・病院・商店街への配慮を、時間帯運用(騒音作業帯/静音帯)として明文化。

 

2|組立:先行手すり・開口養生・昇降の三本柱
先行手すり方式:組立時の無防備を無くす“本丸”。水平・中さん・幅木の連続性を確保し、開口は先行養生→作業→復旧の順で常時閉鎖運用。
昇降設備:原則は階段ユニット。はしごは3点支持と確実な固定、上端の乗越し部は転落縁を無くすディテールに。
控え(壁つなぎ):端部・開口周り・風上面はピッチ短縮。躯体種(RC・ALC・タイル)に応じ、アンカー方式の適合と施工品質(穿孔清掃・注入量・養生)を標準化。

 

3|使用:点検タグ×トルク管理×落下物ゼロ運用
始業前点検:通り・水平・対角、筋交い・クランプ・ジョイントの緩み、踏板の片持ち、手すり・幅木の欠落、メッシュの損傷をチェックリストで。タグは色替え運用で最新性を担保。
トルク管理:締付不足は“揺れ”に直結。トルクレンチ+写真記録で“見える化”。
工具・材料の落下防止:ランヤード常態化、荷揚げ開口の常時閉鎖+合図者、踏板の継目は人の少ないゾーンに移す。

 

4|解体:逆順・荷重分散・飛散抑制
逆順徹底:組立と逆の順で、片持ち・一点支持が生じない計画。足場外への飛散は二重メッシュ+地際カーテンで遮断。
搬出:人→物→車の順に安全確認。周辺の交通・歩行者動線と交差しない時間帯運用を継続。

 

5|監督署“指摘あるある”と処方箋
手すり・中さんの連続性不足 → 先行手すり+終日点検で穴を無くす。
開口の常時閉鎖不徹底 → チェーン+落下防止バー、掲示で再発防止。
昇降の不備 → 階段優先、ハシゴは高さ・角度・固定の三点セット。
工具落下対策不足 → ランヤード+荷揚げ時の第三者立入禁止徹底。
記録不備 → 写真・タグ・チェックリストを日次保管、Web共有で透明化。

 

6|“遵法+α”の判断軸
法令は最低限、現場は最大限。風(台風・季節風)、地震、豪雨、猛暑・寒波、ビル風などの自然条件と、学校・病院・商店などの生活条件を掛け合わせ、**“余裕度”**を持たせた運用に。メッシュ率・控えピッチ・アンカー方式・作業時間帯は、**KPI(ヒヤリ・苦情・工程遵守率)**で調整するのが現実的です。

 

まとめ:条文を“守る”から“活かす”へ。先行手すり/点検タグ/トルク管理/開口常時閉鎖/控えの適合――基本の質が高い現場ほど、事故ゼロと工程遵守が同時に実現します。✨

 

 

弊社では一緒に働く仲間を募集しています♪

求人情報はこちら

apple-touch-icon.png

末広工業のよもやま話~第21回~

皆さんこんにちは!
末広工業、更新担当の中西です。

 

足場の強さは部材強度×体系剛性×施工品質の積です。単位部材がどれほど強くても、節点の締結が甘い/筋交いの三角が崩れている/控えのピッチが過大なら、“揺れ・ねじれ・たわみ”として現場に現れます。本回では、風圧(q)と投影面積(A)を念頭に置いた面外安定、作業荷重と材料荷重を含む面内強度、そして実務での点検・是正の仕組み化まで、2000字超のロングで整理します。

 

1|“面で受ける”を前提に:風とメッシュ
メッシュシートを張ると、足場は面として風を受ける構造に変わります。特に海沿い・谷間・高層帯は突風が出やすく、**qA(風圧×投影面積)**が一気に上がる。設計の第一歩は、控え(壁つなぎ)のピッチを“短め”に取り、端部と開口周りを箱組+筋交いで固めること。メッシュ率は「捕集(粉じん)と通気(風抜き)」のバランスで決め、全面一律ではなく区画で最適化します。スリットや一時解放の手順は“天気予報・現場裁量”ではなく、事前の判断基準書として文書化し、誰が見ても同じ動きができるように。

 

2|体系剛性:三角=強さ、通り・水平・対角
剛性を高める近道は三角形をつくること。筋交いで面を切り、通り(鉛直)・水平・対角を初期段階で揃えます。建地ピッチと布間隔は標準値を守るのが鉄則。端部は箱組で“剛壁”化し、揺れを端で吸収しない設計に。踏板の継目位置は作業ストロークの外に逃がし、片持ち量を最小化してたわみを抑えます。クランプとジョイントは規定トルクで締結し、トルクレンチの写真記録で“見える化”。

 

3|控え(壁つなぎ)とアンカー:引抜・せん断の余裕度
控えの配置は均等性が命。躯体(RC・ALC・タイル)によってアンカー方式の適合性が異なるため、事前の試し打ち/メーカー仕様の確認は必須です。開口周り・端部・風上面は控えを増やし、引抜・せん断に余裕度を持たせる。アンカーは「本数×品質」のバランスで、**施工品質(穿孔径・清掃・注入量・養生時間)**が設計値に直結する点を全員で共有します。

 

4|共振・ねじれ:周期を短く、ダンパーを賢く
細長い足場や長辺方向が長い仮設は共振・ねじれに注意。筋交いの追加、剛壁(箱組)の設定、結節の増設で固有周期を短くします。必要に応じてダンパー・ブレースを入れ、メッシュの**開口(風抜き)**で励振源を弱める。階段ユニットの位置を端部から少し内側へ寄せ、ねじりモーメントの腕を短縮するのも有効です。

 

5|面内強度:作業荷重・材料荷重・集中荷重
足場の床は“作業床”であると同時に、一時的な材料置場にもなります。集中荷重と載荷時間を見込み、支持点の増設、踏板の支持間隔短縮、ブラケットの追加で”撓まない床”を作る。荷揚げ開口の常時閉鎖、落下防止の二重養生、合図者の配置は第三者災害をゼロにする基本動作です。

 

6|点検・是正:速さをKPI化する ⏱️
始業前点検:通り・水平・対角、緊結、控え、開口、手すり・幅木。
定期点検:トルク再確認、沈下・不陸のチェック、メッシュの損傷確認。
異常時点検:強風・地震・豪雨後は全数。記録はタグ色替え+写真で残す。
是正:48h以内100%をKPIに、工程内に是正スロットを内蔵。

 

7|ケース:RC6F・海沿い・メッシュ60%
風上面の控えをピッチ短縮、端部を箱組、開口周りに筋交いを追加。メッシュは区画ごとに風抜きを設定し、突風予報で事前開放ルールを適用。結果:揺れ体感−50%、ヒヤリハット−40%、工程−8%。

 

まとめ:強度設計は“数字と手の感覚”の両輪。qAと固有周期を意識し、通り・水平・対角・控え・トルクを毎日整える。揺れない足場は、作業者の集中を守り、品質と工程を底上げします。

 

 

弊社では一緒に働く仲間を募集しています♪

求人情報はこちら

apple-touch-icon.png